2013年7月12日金曜日

Blogger:TeX形式で数式を入力する

理論系の研究分野にいると、どうしても数式を打つ機会が多いです。文章をすべてTeXで書く人もいるし、PagesやKeynoteとLaTeXiTを組み合わせる人もいます。僕も例に漏れずその一人です。Bloggerではどうすればいいのか。

BloggerではMathJaxというアプリケーションを使えば、たとえば $e^{i \theta}=\cos\theta+i\sin\theta$ などといった数式が挿入できるようになります(追記:iPhoneやiPadでは数式が表示されるのにすこし時間がかかることを確認しました)。導入は極めて簡単で、MathJaxの公式ウェブサイトに行く必要はありません。すべてBloggerの中の設定で完結します。いちおう参考URLを載せておきます。

参考URL:http://irrep.blogspot.jp/2011/07/mathjax-in-blogger-ii.html 

基本的には上記のURLのページに書いてあることをそのまま行えばいいのですが、僕らのような日本語Bloggerでは微妙に単語などが違うようです。なのでここでも手順を説明しておこうと思います。

まず、Bloggerの編集ページの「テンプレート」に行きます。続いてテンプレート設定画面の、「HTMLの編集」をクリックします(図1)。

図1. 「テンプレート」ページで「HTMLの編集」をクリック。

するとブログ全体を司るHTML編集画面に変わるので、HTMLのはじめのほうにある<head>のすぐ下に、上記URLのスクリプト文を挿入します(図2)。

図2. <head>のすぐ下に、スクリプト文を挿入。

挿入するスクリプトを、一応ここでも載せておきます。これをコピー&ペーストすればオーケーです。(スクリプトの内容は、僕にはさっぱりわかりません。)

<script src='http://cdn.mathjax.org/mathjax/latest/MathJax.js' type='text/javascript'>  
    MathJax.Hub.Config({
        HTML: ["input/TeX","output/HTML-CSS"],
        TeX: { extensions: ["AMSmath.js","AMSsymbols.js"],
               equationNumbers: { autoNumber: "AMS" } },
        extensions: ["tex2jax.js"],
        jax: ["input/TeX","output/HTML-CSS"],
        tex2jax: { inlineMath: [ ['$','$'], ["\\(","\\)"] ],
                   displayMath: [ ['$$','$$'], ["\\[","\\]"] ],
                   processEscapes: true },
        "HTML-CSS": { availableFonts: ["TeX"],
                      linebreaks: { automatic: true } }
    });
</script>

最後に「テンプレートを保存」をクリックして、導入は完了です。あっという間ですね。

これで今後は、ブログ編集画面でTeXの文法に則って文章を書いてゆけば、数式は勝手にタイプセットされます。例を書いておきます。

(例) 関数 $f(t)$ のLaplace変換は
\begin{align}
\mathcal{L}[f](s)\equiv\int_{0}^{\infty}f(t)e^{-st}\mathrm{d}t
\end{align}
で定義される。$\mathrm{\TeX}$ の数式は美しい。